*本記事は医学的情報提供を目的としており、診断を確定するものではありません。

*詳細な内容は主治医・医療スタッフとご相談ください。

脳腫瘍と診断されると、

「入院はどれくらい続くのだろう?」

「仕事や家族の生活はどうなるのだろう?」と不安になる方も多いと思います。

脳腫瘍の治療は、脳の場所や手術方法、家庭環境など人によって大きく異なりますが、

一般的には2〜4週間程度の入院になることが多いと言われています。

この記事では、脳腫瘍の手術を受ける場合を中心に、入院から退院までの流れとリハビリの内容をわかりやすくお伝えします。

脳腫瘍の入院期間はどれくらい?

一般的な入院期間の目安

  • 手術あり:2〜4週間
  • 小さな腫瘍・経過観察:数日〜1週間
  • 合併症やリハビリが必要:1ヶ月以上

ただし、

  • 腫瘍の種類や大きさ、脳の場所、
  • 手術方法や手術時間
  • 合併症の有無(高次脳機能障害や運動麻痺、意識レベル)

などにより大きく変わります。

そのため、**「平均はあるけれど、人それぞれ」**というのが正直なところです。

手術前の入院期間と行われる検査

手術の前には、体の状態を確認するためにいくつかの検査が行われます。

主な検査

  • MRI検査(しばしば造影も):腫瘍の位置・大きさ・むくみ・悪性度の推定
  • MRA検査(脳血管検査):出血のリスクや腫瘍と血管の位置関係など検査
  • CT検査:MRIと同様
  • 血液検査:貧血・炎症・腎機能・肝機能・電解質・血糖など一般的な項目を👀
  • 心電図:手術の耐久力、不整脈の検査
  • 麻酔科の診察:麻酔方法(全身麻酔や覚醒下手術)、気管挿管やリスクなどの説明

多くの場合、手術の1〜2日前に入院することが多いです。

この期間は、手術の説明を受けたり、体調を整えたりする時間でもあります。

手術後の回復期間

手術後は、体の状態を慎重に確認しながら回復を待ちます。

一般的な流れ

1日目

  • ICU(集中治療室)またはHCU(高度治療室)で経過観察

2〜3日目

  • ベッドから起きる練習(早ければ短距離で歩ける人も)
  • 車椅子に乗れれば、ICUやHCUから一般病棟へ移る場合も

3〜5日目

  • 歩行練習開始
  • 尿道カテーテルを抜いてトイレへ

この時期は、

  • 頭痛
  • ふらつき
  • 体の動かしにくさ

などが出ることもあり、転倒に十分注意します。

私は、普段起きるのを手伝い側でしたが、1、2日寝ているだけでも

「こんなにふらつくものか。」と思いました。

特にベッドに腰掛けた時は、身体が勝手に後ろへ倒れるような感覚があり、起きるのが怖くなりました。

脳腫瘍のリハビリはいつから始まる?

前述した手術後1〜2日から始まります。

脳腫瘍手術後のリハビリは術後24時間〜72時間以内の開始を推奨されています。

しかし、リハビリの内容は、身体の状態によって異なります。

理学療法

  • 起き上がり/ベッドへ座る練習
  • 歩行練習
  • バランス練習や運動機能の検査

作業療法

  • 手の動きの練習
  • 日常生活動作の練習
  • 高次脳機能障害の検査(読み、書きなど)

言語療法

  • 言葉のリハビリ
  • 飲み込みの練習

早い段階から体を動かすことで、回復を助ける効果が期待できます。

私は、術後1日から運動機能の検査→ベッドへ座る練習→5mほどの短距離の歩く練習をしました。

退院までの目安とその後の生活

多くの方は、手術後2〜4週間ほどで退院するケースが多いです。

退院の目安

  • 手術後の合併症(発熱や感染、出血、てんかん)がないこと
  • 手術の傷がよく抜糸ができている(術後7日程度で行うことが多い)
  • 新しい症状や悪化がない
  • 最低限の生活動作ができる(トイレ・食事・移動手段)
  • 退院後のスケジュールが決まっている

などが挙げられます。

全てクリアしていないと退院できないわけではありませんが、病院ごとに方針が違う場合がありますので、担当の主治医や医療スタッフと相談してみてください。

退院後は

  • 外来通院
  • 外来リハビリ
  • 放射線治療や薬物療法

などが続くこともあります。

体調には個人差があるため、焦らず少しずつ回復していくことが大切です。

まとめ

脳腫瘍の入院期間は、人によって大きく異なります。

平均的には2〜4週間程度ですが、治療内容や体調によって前後することもしばしばあります。(場合によっては回復期病棟という他の病院への転院も。)

不安な気持ちを抱えている方も多いと思いますが、

医療スタッフと相談しながら一歩ずつ回復を目指していくことが大切です。

きっと親身に寄り添ってくれるはずです。

📚 参考文献・引用元

(Shin yamada;脳腫瘍周術期の管理:Jpn J Rehabil Med 2019;56:609-612)