本記事は医学的情報提供を目的としており、診断を確定するものではありません。症状が気になる場合は必ず医療機関にご相談ください。
「この症状って、もしかして脳の病気?」——その不安、まずは整理しませんか?

頭痛・めまい・しびれ・物忘れ……日常でもよく起こる症状ですが、なかには脳腫瘍などの重大な病気が隠れているケースもあります。脳腫瘍は発生する場所によって症状がさまざまで、頭痛から性格の変化まで実に幅広いサインとして現れます。

このページは、ZUNの脳腫瘍サポートナビ内にある「症状」関連記事の総まとめです。気になる症状ごとに、より詳しい記事へ進める設計になっています。

「自分は受診すべき?」「何科に行けば?」「家族の様子が心配」——そんな迷いに、医療者でもありサバイバーでもあるZUNが寄り添いながら、判断材料を一緒に整理していきます。

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ZUN

理学療法士 × 脳腫瘍グレード3サバイバー

医療者として、そして患者として、両方の視点から脳腫瘍と向き合う方とそのご家族に、少しでも安心できて役立つ情報を届けられるように心がけています。

理学療法士(国家資格・2016年取得)/糖尿病療養指導士
脳卒中・整形外科・消化器・血液内科などのリハビリに従事
研修修了:呼吸器・がんリハビリ

手術・入院・リハビリ・退院後の生活を、臨床知識と実体験ベースでお伝えしています。

🧠 ① 脳腫瘍で見られる主な症状

脳腫瘍の症状は、腫瘍ができる場所・大きさ・進行スピードによって大きく異なります。腫瘍が大きくなると脳内の圧力(頭蓋内圧)が上昇し、頭痛や吐き気が生じやすくなります。

  • 頭痛(特に朝、起き上がると軽くなる特徴あり)
  • 吐き気・嘔吐(吐き気なく突然吐く「噴射性嘔吐」も)
  • めまい・ふらつき・バランス感覚の異常
  • 手足のしびれや力の入りにくさ(麻痺)
  • 視力低下・視野の一部が欠ける
  • 言葉が出にくい・うまく話せない・理解しづらい
  • けいれん発作(てんかん発作)
  • 性格の変化・記憶力の低下・意欲の低下
⚠ これらの症状があるからといって、必ずしも脳腫瘍とは限りません。重要なのは「症状の出方や変化のしかた」。急に出た・徐々に悪化している・以前と違うといった変化に注目してください。

🗺️ ③ 部位別の症状一覧

脳のどの部位に腫瘍があるかで、現れる症状が大きく異なります。下表は代表的なパターンです。各部位の詳細記事もあわせて確認してください。

部位主な症状詳細
🔴 前頭葉性格変化・意欲低下・運動麻痺・運動性失語詳細
🟣 側頭葉言葉の理解低下・記憶障害・幻臭・既視感詳細
🔵 頭頂葉感覚の鈍り・空間認識の低下・着衣失行詳細
🟢 後頭葉視野欠損・複視・物が見えにくい詳細
🟠 小脳ふらつき・手の震え・呂律が回らない・眼振詳細
🟤 脳幹嚥下障害・顔面のしびれ・複視・声がれ詳細
📖 まとめ記事 【保存版】脳腫瘍のサイン早見表|部位別の違和感チェックまとめ

⚡ ④ 今日〜翌日に受診を検討したい症状

以下に当てはまる場合は、1〜2週間以内に医療機関で相談することをおすすめします。

  • 今まで経験したことのない種類の頭痛
  • 徐々に強くなっている頭痛(数週間〜数か月かけて悪化)
  • 朝に強く、起き上がると和らぐ頭痛
  • 咳・いきみ・お辞儀をすると悪化する頭痛
  • 鎮痛薬がだんだん効かなくなってきた
  • 手足のしびれや麻痺が続いている
  • 歩きにくい・バランスが悪くなった
  • 言葉が出にくい・聞き間違いが増えた
  • 視野が部分的に欠ける・見えにくい場所がある
  • 原因不明のめまいが繰り返す
  • 物忘れがひどい・性格が変わったと指摘される
💡 脳のどの部位に腫瘍があるかによって、運動麻痺・言語障害などの神経症状の種類が変わります。「おかしいな」と感じたら、迷わず受診してください。

🚨 ⑤ 緊急性が高い症状

以下の症状が突然現れた場合は、すぐに受診または救急(119番)へ。脳腫瘍だけでなく、脳卒中の可能性もあり一刻を争います。

  • 今まで経験したことのないような激しい頭痛が突然始まった
  • けいれん発作(体がガクガクする・意識を失う)
  • 意識がぼんやりする・呼びかけへの反応が鈍い
  • 急に手足が動かしにくくなった・力が入らない
  • 視界が急に見えにくくなった・二重に見える
  • 言葉がまったく出なくなった・話の内容がわからなくなった
🚑 迷ったら 119番! すぐに救急車を呼んでください

🏥 ⑥ 受診の流れと診療科

1
症状を整理する

いつから・どんな時に・どのくらいの強さで——5W1Hでメモしておくと診察がスムーズです。

2
診療科を選ぶ

迷ったら脳神経外科へ。MRIなどの精密検査がすぐ受けられます。

3
必要な検査を受ける

神経学的検査・CT・MRIで脳の状態を確認。腫瘍が疑われればさらに造影MRIへ。

🏥 脳神経外科
手術を含む外科的治療を担当。脳腫瘍が疑われる場合、まずここへ。
🏥 神経内科
薬物療法・神経症状の管理を担当。内科的アプローチはこちら。
💡 かかりつけ医がいる方:まずは相談して紹介状を書いてもらうとスムーズです。専門医を紹介してもらえます。
🌿 ZUN体験談

私が見逃していたサイン|性格の変化

私は普段おだやかな性格でしたが、脳腫瘍が発覚する数か月前から、家族にこう言われるようになっていました。

「最近、すごくイライラしやすくなったよね」
「前より忘れっぽくなったよね」

自分では「普通」のつもりでした。だからこそ、まさかそれが脳腫瘍の初期症状だとは思いもよりませんでした。

性格の変化・記憶力の低下は、脳の前頭葉や側頭葉に腫瘍ができたときに現れやすいサインです。本人より周囲の人が先に気づくことが多いため、家族や友人から「最近変わった?」と言われたら、ぜひ受診の検討材料にしてください。

❓ ⑧ よくある質問(FAQ)

Q 頭痛が毎日あるのですが、脳腫瘍の可能性はありますか?
A

毎日頭痛があっても、必ずしも脳腫瘍とは限りません。緊張型頭痛・偏頭痛・薬剤誘発性頭痛など別の原因のほうが圧倒的に多いです。ただし「以前と違う新しい頭痛」「徐々に悪化している」「朝に強い」といった特徴があれば要注意。詳しくは脳腫瘍の頭痛の特徴をご覧ください。

Q めまいだけで脳腫瘍を疑うべきですか?
A

多くのめまいは耳由来(良性発作性頭位めまい症・メニエール病など)です。脳腫瘍由来のめまいは持続性で進行するのが特徴。耳鳴り・難聴を伴わず、ふらつきや手の震え・呂律が回らないなど他の症状を併発することが多いです。詳しくはめまいの違いをご覧ください。

Q 家族に「最近変わったね」と言われました。受診すべき?
A

性格や記憶の変化は、本人より周囲のほうが先に気づくことが多い症状です。脳腫瘍の前頭葉・側頭葉病変で起こりやすいサイン。「年のせい」「ストレス」と片付けずに、一度脳神経外科で相談することをおすすめします。MRI検査で安心できる場合がほとんどです。

Q 脳ドックを受ければ脳腫瘍は見つかりますか?
A

はい、脳ドック(MRI含む)で無症状の段階の脳腫瘍も発見可能です。40歳以降は5年に1回の脳ドックが推奨されます。家族歴がある方や生活習慣病をお持ちの方は早めの検討を。費用は3〜5万円で保険適用外ですが、早期発見の価値は大きいです。

Q 受診したのに「異常なし」と言われた。本当に大丈夫?
A

CT検査だけだと小さな腫瘍を見逃す可能性があります。気になる症状が続く場合は、MRI(できれば造影MRI)を受けたか確認してください。また症状が悪化したら再受診を。「気のせいかな」「考えすぎかな」と我慢せず、セカンドオピニオンも選択肢です。

Q 子ども・若者でも脳腫瘍は起こりますか?
A

はい、年齢に関わらず脳腫瘍は発症します。むしろ小児・若年成人では脳腫瘍は比較的多いがん種の一つ。子どもの場合は朝の嘔吐・歩き方の異常・性格の変化が初期サインになることが多いです。「子どもだから大丈夫」と思わず、気になる症状があれば小児科または脳神経外科へ。

📝 まとめ

📌 この記事のポイント

  • 脳腫瘍の症状は場所と大きさで大きく異なる。代表的なのは頭痛・吐き気・しびれ・視野異常・けいれん・性格変化など
  • 大切なのは「症状の変化のしかた」。新しい・徐々に悪化・以前と違うが要注意ワード
  • 緊急サイン(突然の激痛・けいれん・麻痺・意識障害)は迷わず119番
  • 「受診を検討する症状」は1〜2週間以内に脳神経外科
  • 性格変化や物忘れは家族のほうが先に気づく。周囲の指摘は受診の合図
  • このページから各症状の詳細記事へ進めます。気になるものから読み進めてください

🌿 あなたや大切な人の「違和感」を、どうか大切に

脳腫瘍は確かに珍しい病気かもしれません。でも、不安を感じた「あなたの感覚」は正直で大切なものです。

迷ったら受診——それがあなたと家族を守る第一歩になります。検査して「何もなかった」と笑い合えるのが一番の幸せ。ZUNも同じ道を歩いてきました。

ZUN (脳腫瘍サバイバー・理学療法士)

📚 参考文献

  1. 日本脳神経外科学会:脳腫瘍診療ガイドライン
  2. 日本脳腫瘍学会 編『脳腫瘍診療ガイドライン2021』金原出版
  3. Louis DN, et al. The 2021 WHO Classification of Tumors of the Central Nervous System. Neuro Oncol. 2021.
  4. UpToDate: Clinical presentation of brain tumors in adults
  5. 国立がん研究センター「脳腫瘍〈成人〉について」 https://ganjoho.jp/

※ 本記事の情報は医療アドバイスの代替ではありません。
症状・治療については必ず担当医または医療機関にご相談ください。

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ZUN
🩺 理学療法士|脳腫瘍サバイバー|長野県在住 2016年に理学療法士の国家資格を取得し、総合病院の急性期病棟で 脳卒中・整形外科リハビリを担当(糖尿病療養指導士/呼吸器リハ研修・がんリハ研修修了)。 2024年、悪性星細胞腫グレード3を発症。手術・放射線・化学療法を経て 現役で職場復帰。「医療者の知識」と「患者の実体験」の両方から、 脳腫瘍患者さんとご家族の力になる情報を発信しています。 詳細プロフィールは👇https://zunsyuyotaiken.com/profile/