【要注意】物忘れ・言葉が出ない…「側頭葉」のSOSサイン10項目🗒️

「話は聞こえているのに、内容が頭に入ってこない」
それ、ただの疲れや加齢ではなく、
脳の「側頭葉」の働きの低下が関係している可能性があります。
側頭葉は記憶・言語理解・聴覚・感情に深く関わる重要な部位です。
この記事では、以下の内容をわかりやすく解説します。
- 簡単セルフチェックリスト(10項目)
- 自宅でできるミニテスト(リハビリ評価ベース・4種)
- 前頭葉との症状の違い比較表
- 今すぐ受診を検討すべき危険サイン
側頭葉セルフチェックリスト
最近、以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
1つだけでは問題ないことも多いですが、以下に該当する場合は注意が必要です。
- 複数当てはまる
- 徐々に悪化している
- 家族に指摘される
自宅でできる「側頭葉」セルフテスト(リハビリ評価参考)
側頭葉(特に海馬や言語野)の機能をチェックするための簡易テストです。
※診断の代替ではありません。あくまで目安としてご活用ください。
- 脈絡のない3つの言葉を覚えます(周囲の人に出してもらう)。例:りんご・電車・犬
- 別の作業(②や③のテスト)を1分間行う。
- その後、最初の3つの言葉を思い出す。
- 1つも出てこない
- ヒントがないと思い出せない
- 家族に、少し複雑な指示を出してもらう。例:「右手で左の耳を触ってから、立ち上がってください」
- 実際に言われた通りに動く。
- 指示通りにできない
- 途中で混乱する
- 【名前当て】身近な物(時計・ペン・眼鏡など)を3つ揃え、家族に「この名前は何?」と聞いてもらう。すぐに答える。
- 【言葉出し】タイマーを1分間にセットし、「動物の名前」をできるだけ多く挙げる。目安:健常な成人で平均15〜20語程度
- 物の名前がすぐに出てこない(「あれ」「それ」が増える)
- 言葉出しで10語以下しか出ない
- 動物の数が極端に少ない
家族に「最近の自分の様子」を客観的に聞いてみる。
- 感情のコントロールが難しくなった
- 理由なく不安になる
- 家族の指摘と自分の自覚症状にズレがある
側頭葉の役割とは?
側頭葉に異常が起きると、「会話が成り立たない」「記憶力が落ちる」といった変化が現れます。特に海馬は記憶の入り口であり、ここが障害されると日常生活への影響が大きくなります。
前頭葉」と「側頭葉」の症状の違い
「自分の症状はどっちかな?」と迷う方は、以下の表を参考にしてください。
| 比較項目 | 🧠 前頭葉(司令塔)の不調 | 🧩 側頭葉(記憶・理解)の不調 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 判断・計画・感情の制御 | 記憶・言語理解・聴覚 |
| 物忘れの特徴 | 「効率の悪さ」や「ミス」が目立つ | 「内容」や「名前」そのものを忘れる |
| 会話の違和感 | 話が飛ぶ・一方的に喋る | 話が理解できない・言葉が出ない |
| 性格・感情の変化 | やる気がなくなる・無関心になる | 理由なく不安になる・イライラする |
ZUNの体験談
私の友人は側頭葉の言語野にかかる大きな腫瘍で、「物の名前が出てこない」「同じことをなん度も言う」とストレスだと言っていましたが、病院には行かず様子見・・・。
PTの観点からも、側頭葉の機能低下は「語流暢性(動物の名前を挙げるテスト)」や「遅延再生(後で思い出す)」が最初に落ちることが多いです。自宅でできる簡易テストでも、この傾向はある程度確認できます。
「なんかおかしいな」という直感は、脳からのサインである可能性があります。早めに専門医に相談してみてください。
今すぐ受診を検討すべき症状
- 短期間で急激に物忘れが進行している
- 会話がほとんど成り立たない
- 強い頭痛や吐き気を伴う
- ろれつが回らない、言葉が支離滅裂になる
- 意識がぼんやりしている
- いつから症状が気になりだしたか
- どんな場面で違和感があるか
- 家族や周囲の指摘(「同じことを何度も聞く」など)
まとめ
- 側頭葉の不調は「物忘れ」「言葉が出ない」「会話の違和感」として現れることが多い
- セルフチェック・ミニテストは、気づきのための目安として活用しよう
- 前頭葉と側頭葉では症状の出方が異なる。比較表で確認してみよう
- 複数当てはまる・悪化している場合は、早めに専門医へ相談
- 「なんかおかしいな」という直感を大切に。その感覚は脳からのサインかもしれない
あわせて読みたい関連記事
- Bhimji SS, et al. “Neuroanatomy, Temporal Lobe.” StatPearls [Internet]. NCBI Bookshelf. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK519512/
- MSDマニュアル家庭版.「部位別にみた脳の機能障害」. https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/…
- Noll KR, et al. “Neurocognitive Changes Associated With Surgical Resection of Left and Right Temporal Lobe Glioma.” Neurosurgery. 2016;78(6):829-838. PMC4831270
- Bosma I, et al. “Neurocognitive functioning in patients with glioma of the left and right temporal lobes.” J Neurooncol. 2007. PMC4884162
- Maschio M, et al. “Brain Tumor at Diagnosis: From Cognition and Behavior to Quality of Life.” Cancers. 2023. PMC9914203
- Nwogbo DI, et al. “Neuropsychiatric symptoms as early indicators of brain tumors.” Front Psychiatry. 2024. PMC11661549
- Gehring K, et al. “Postacute Cognitive Rehabilitation for Adult Brain Tumor Patients.” Cancers. 2021. PMC8600173
- Lamballais S, et al. “Verbal Fluency as a Screening Tool for Mild Cognitive Impairment.” Int J Neuropsychopharmacol. 2022. PMC9153280
- Memarian N, et al. “Temporal lobe interictal spikes disrupt encoding and retrieval of verbal memory.” Epilepsia. 2022;63(8):2030-2044. PMID: 35708911
- Taylor JA, et al. “Brain Tumor Rehabilitation: Symptoms, Complications, and Treatment Strategy.” Phys Med Rehabil Clin N Am. 2023. PMC9833490











