運動の際注意したい症状「がん特有の体調変化」

脳腫瘍の手術後は、回復のために運動やリハビリを行うことが大切ですが、体調の変化に注意することも重要です。
特にがん患者さんでは、一般的な疲労とは異なるがん特有の症状が現れることがあります。
ここでは、リハビリ中に注意したい代表的な症状を紹介します。
がん関連疲労
がん患者さんによくみられる症状の一つが**がん関連疲労(Cancer-related fatigue:CRF)**です。脳腫瘍患者の70〜90%に見られると言われています。
これは
- 十分休んでも回復しない
- 強いだるさが続く
- 活動する気力が出ない
といった特徴があります。
通常の疲労と違い、睡眠や休息だけでは改善しにくいとされています。
しかし研究では、適度な運動ががん関連疲労の改善に役立つ可能性が示されています。
そのため
- 無理をしない
- 少しずつ活動量を増やす
といった方法でリハビリを続けることが大切です。
頭痛
脳腫瘍の手術後は、頭痛が出ることがあります。
多くは
- 手術後の炎症
- 脳のむくみ
- 血圧変動
などが原因です。
ただし
- 強い頭痛
- 急に悪化する頭痛
- 吐き気を伴う頭痛
がある場合は、医師へ相談することが大切です。
私も術後心臓の拍動と共に「ズキンズキン」と頭痛が続いていました。
めまい・ふらつき
脳腫瘍の手術後は
- バランス障害
- 前庭機能(平衡感覚を司る場所)の影響
などにより、めまいやふらつきが起きることがあります。
この場合
- 急に立ち上がらない
- 手すりや歩行補助具を使う
- 付き添いと歩く
など安全に注意することが重要です。
集中力低下・物忘れ
脳腫瘍の影響で
- 集中しにくい
- 物忘れが増える
- 判断が遅くなる
などの高次脳機能の変化が見られることがあります。
そのため
- スケジュールを書く
- メモを取る
- 家族と情報を共有する
といった工夫が役立つ場合があります。
+α 放射線も認知機能の低下を引き起こす事があります。
無理をしすぎないことも大切
リハビリは回復に重要ですが、脳腫瘍の治療中は特に体調に合わせて行うことが大切です。
以下のような症状がある場合は
- 強い疲労
- 頭痛の悪化
- めまい
- 吐き気
- けいれん(軽度でも)
- 運動機能の低下(悪化)
無理をせず、医療スタッフに相談しましょう。
国立がん研究センターの報告でも、医師指示下の軽いリハビリを勧め、無理のない範囲で行う事を強調しています。
📚参考文献・引用元





